■ エピローグ ■
最後に・・・



旅を振り返ってみると、少しは成長したのかもしれないと思える。初めてのバックパッカーの旅をしてから6年もの歳月を経ているのだから、それなりに成長、いや変化があって当然だ。一般事務として入社した会社を辞めてから、IT業界に潜り込んだ。それからは勉強の毎日だったような気がするが、幸いこの業界が好きだったのだろう、中途半端ではあったが割とうまくここまでやって来た気がする。仕事を点々とし、2度引越し、色々な人との出会いを別れがあった。そして今、ようやく見つけた。本当にやりたいこと。今までは自分のためだけに生きて来た。でもこれからはある人のために生きていきたい。別に自分の人生をその人に預けようっていうわけじゃない。同じ道を歩んでいきたい。そんな自分でいることが、今の自分のやりたいことなのだと思う。これからは一人で歩むのではなく、二人で歩んでいきたい。

これまで何度となく挫折を覚えた。ここでは書くことも出来ない程の辛い悲しい出来ことがたくさんあった。自分自身がイヤになり、全てを投げ出して逃げ出したいと思うこともあった。ここ数年、こんなことを繰り返すたびに、自分の旅行記を読み直した。そして幾度となく勇気づけられた。私が一人旅を通じ、見て感じたことは今も鮮明に思い出すことが出来る。アジアで出会ったたくさんの人たち、景色や出来事。全てが私の目を通して入ってきたこと。全て私自身が感じたこと。いつまでも残しておきたいこと。

私の日本での生活は経済的には全く不足は無い。働かずとも、余裕で海外旅行なんぞやに行く事も出来る。旅先で出会った貧しい人々と比べると、経済的には非常に裕福である。しかし心は決して裕福ではないかもしれない。何をしても満足できない不安な毎日。人への信頼を失くす。そして感謝することを忘れる。どんな裕福な運命に生まれようとも、貧しい運命に生まれようとも、思いやる心や感謝する気持ちは平等に与えられている。そんな誰でも持っている当たり前のことが、自分には欠乏していることに気づいた。
私は感謝しなくてはならない。自由な国に生まれたこと、平和な時代に生まれたこと。そしてその運命の中で自分がどう生きていくか考えなくてはならない。幸せになるために。


この旅行記を読んで旅を思い出すことによって、私はいつでも初心に返ることが出来るような気がする。世界中に様々な人達が生きている。それぞれの人生をそれぞれの生き方でまっとうしている。私も、私の人生を私なりに歩きたい。
旅を通じて出会った人達、理解し協力してくれた全ての人達に感謝したい。

・・・そしてこのページを最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。Yueはバックパッカ-を卒業します。が、バーチャルでバックパッカーを続けていきますので、今後もよろしくお願いします。:)


December, 2002 Yue



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